2種類の書類が必要な理由
日本の採用では、履歴書と職務経歴書を分けて提出する場合が多くあります。履歴書には学歴・資格・志望動機などの人的・基本情報を、職務経歴書にはプロジェクト・成果・使用技術を業務ごとに記述します。
韓国の統合された履歴書・自己紹介書一式とは異なり、日本では「形式が定まった履歴書」+「自由形式の経歴書」という組み合わせが一般的です。JETROの就職ガイドでも、この2つの書類を別々に準備することを勧めています。
履歴書の特徴
コンビニ・書店で履歴書用紙を購入したり、企業指定のフォーマットをダウンロードして手書きで作成する文化が残っています。最近はPDF・Web入力も増えましたが、中小企業・伝統的な業種では手書きを求められることもあります。
証明写真の貼付、年号と西暦の併記、通勤時間の記載など、韓国の履歴書にはない項目があります。日付は「令和8年7月1日現在」のように、和暦と西暦を併せて書く場合が多くあります。
職務経歴書の特徴
中途採用では職務経歴書が中心になります。プロジェクト単位で期間・役割・使用技術・成果を箇条書きで整理します。韓国式の「担当業務」を一行で並べるよりも、数値・期間・規模を具体的に書いたほうが読みやすくなります。
新卒の場合は職務経歴書の代わりに、自己PR・学生時代に力を入れたことといった項目が履歴書・ESに入ります。
作成時に共通する注意点
特定の企業名を過度に称賛したり、他の国・企業と比較して貶めるような表現は避けたほうがよいでしょう。「なぜ日本でこの職種を選んだのか」を選択肢として説明するトーンが自然です。
日本語の表記に不安がある場合は、JLPTの成績・日本語学習歴を事実どおりに記載し、面接で補足説明できるよう準備しておくという方法もあります。
韓国での就職と比較すると
日本の採用は3月卒業・4月入社を前提としたカレンダー・書類・面接の慣習があり、韓国とは異なります。同じ「大卒新卒」であっても、就活シーズンと内定の時期が6か月以上ずれることがあるため、韓国の採用スケジュールをそのまま当てはめないことが出発点です。
ビザ・JLPT・学歴は互いにつながっています。出入国在留管理庁の案内とJETRO(日本貿易振興機構)の就職ガイドを併せて読むと、選択肢が明確になります。特定の企業・求人を勧めるのではなく、自分の経路に合った準備の順序を決めることに焦点を当ててください。
公式情報は最新のものを
制度・ビザ・試験日程は改定されることがあります。本記事は執筆時点の一般的な情報に基づいていますが、在留資格の変更、JLPT(日本語能力試験)の実施日、労働条件に関する法改正については、必ず各機関の公式サイトで改めてご確認ください。
ツールで確認してみる
この記事の内容をご自身の状況に当てはめてみるには、ビザ・JLPT適合チェッカーをご活用ください。学歴・専攻・JLPT・職歴の組み合わせから、就労ビザの一般的な検討ポイントを確認できます。
出典
- JETRO(日本貿易振興機構) — 履歴書・職務経歴書の書き方
- 厚生労働省 — 求人・求職情報
- 日本商工会議所 — 就職活動の基本